なじらぼ!

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キッズ

MOVIE 2017.10.30

キッズ

KIDS|アメリカ映画(1995)
監督:ラリー・クラーク
出演:レオ・フィッツパトリック、ジャスティン・ピアース、クロエ・セヴィニー

ストリートキッズたちの生活を描いた問題作

ストリートカルチャーや写真、映画に精通する人であれば、ラリー・クラークの名を知らない人はいないだろう。ラリー・クラークといえば、1971年に発売された伝説の写真集「TULSA」で世界に衝撃を与え、ドラッグ、セックス、暴力、パンク、スケートボードといったストリートカルチャーの日常を写した彼の作品は、多くの映画監督やファッションデザイナーに影響を与えた。近年でいえば、さまざまなストリートブランドが彼の写真をプリントしたTシャツをリリースしたり、彼自身も「KIDS」「Ken Park」「BULLY」の撮影ロケーションでの撮り下ろしスナップや、ストリートブランドSupremeのカレンダー撮影のポートレートの展示/販売会を世界各都市で開催したりと、色褪せることなくストリートに根付いている。個人的に好きな彼の作品は、問題作とも、代表作ともいわれる「KIDS」だ。ニューヨークのストリートキッズの生々しい性描写と、ドラッグへの快楽的欲求をリアルに描いた青春映画。青春という、甘く切ないイメージとは程遠い部分もあるが、若者の日常を描いたという意味では、青春。処女とセックスすることだけが生きがいのテリー、頭のおかしいクレイジーな相棒キャスパーを中心に、仲間たちと昼間からビールを飲み、ドラッグをキメ、とりとめもないセックスの話で盛り上がる彼らの日常。ただただ楽しいだけの生活を送っていたが、HIVという大きな壁に直面する…。自殺をしてしまったジャスティン・ピアーズ、コカインのオーバードーズで命を落としたハロルド・ハンターなど、演者自身の生活すら映画化できるキャストだ。タバコが悪に仕立て上げられる時代に紹介するのは賛否両論あるかもしれないが、リアルなカルチャーを描いた作品としてラリー・クラークの世界観を目にしてもらいたい。

BY SHOTA KONDO

近藤翔太

画質のキレイなBlu-rayDiscよりも、DVD派です。日本人だけど邦画よりも、洋画派です。ちょこちょこDVDレンタルしてますけど、購入派です。エディ・マーフィの吹き替えとか好きだけど、字幕派です。エヴァンゲリヲン新劇場版とか劇場まで観に行くけど、自宅派です。好きな映画のジャンルが偏ってる、30歳男性です。