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私をスキーに連れてって

MOVIE 2018.2.5

私をスキーに連れてって

日本映画(1987)
監督:馬場康夫
出演:原田知世、三上博史、原田貴和子

バブリーブームに便乗して、平野ノラ時代の映画を。

ワタナベエンターテインメント所属の女芸人・平野ノラ。ガッツリ入った肩パットに、濃いめのメイクで「おったまげ~‼」などといったワードをくりだす彼女は、荻野目洋子と「ダンシング・ヒーロー」をコラボしたり、なにかとバブル時代を思い返させてくれています。ってことで、ちょっと流行りに乗っかって「バブル時代」の映画をご紹介したいと思います。冬だし、雪が凄いし…ならスキー系?と直線的な考えで「私をスキーに連れてって」。多分、この映画をリアルタイムで観ていた人は30代後半から40代、それ以上ですかね。この頃の世間はバブル景気で浮かれ、白いスキーウェアを着飾った女性がゲレンデに溢れていました。ヒロインである原田知世の全身真っ白なスキーウェアにニット帽、サングラスというスタイルが、「ゲレンデ美人」という言葉を生み出し大流行したからです。今でいう「ゲレンデマジック」ってやつですね。商社に勤める仕事も恋愛もいまひとつパッとしない26歳サラリーマンと、オールホワイトスタイルのOLとの恋愛ストーリー。ユーミンの曲、カローラ、ロングヘアーの女性、そして当時は最高にオシャレだったスキー。物語を純粋に楽しむのもいいですが、昔懐かしい情景に思い出を振り返りながらのときめきも楽しめます。そして今でも印象深い場面として記憶に色濃く残っているのが、指で作ったピストルで「バーン」と彼を打ち抜くシーン。これは魔性の女・峰不二子(ルパン三世)も時折使う必殺技ですね。劇中で4回このシーンが出てくるが、最も印象的なのはやはりスキー場でのシーン。色褪せないシーンってこういうことを言うんですね。ユーミンの流れるホイチョイ・プロダクションズ初の映画作品。さぁバブルを感じてスキーに連れてって。