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スプラウト

MOVIE 2018.5.7

スプラウト

Spraut|アメリカ映画(2004)
監督:トーマス・キャンベル
出演:ジョエル・チェーダー、ロブ・マチャド、スキップ・フライ

日本に生まれたこと、海外へ移住しなかったことを後悔した

伝説的なサーフィン映画「the Seedling」で知られる、西海岸を代表する映画監督、トーマス・キャンベル。ドキュメンタリー映画「Spraut」は、彼自身がサーファーであり、映画監督でもある立場から、4年の歳月をかけてハワイ、オーストラリアなどの国々を巡り収録した美しく迫力ある映像で構成されています。ジョエル・チェーダー、ロブ・マチャド、スキップ・フライ、ケリー・スレーターなど、サーフィンをかじったことのある人であれば一度は耳にしたことのあるサーファーが、大会で魅せるようなテクニカルなトリックではなく、休日を過ごすような緩やかでユーモラスな波乗りを見せてくれます。個人的に好きなシーン(サーファー)はロブ・マチャド。自在に波を乗りこなす姿、自由に波に乗り過ごす姿は、どこかゆったりとしていて、まるで「波の上で安らいでいる」ように見える。ちなみに彼はオーストラリア出身で、僕自身もオーストラリアに住んでいた経験があります。ゆったりとサーフィンが出来る地としてとても魅力的だったのが、オーストラリア最東端のバイロンベイ。この映画を自宅でダラダラ観て、ロブ・マチャドの姿を見たときに頭をよぎったのがバイロンベイの風景でした。街の雰囲気がのんびりとリラックスしていて、とてもロブ・マチャドの雰囲気とリンクしました。絶対、彼もこの場所で波に乗っていたはず。2年ほど前に再開したサーフィンは、日本海でのハイシーズンが冬と厳しく、作中の雰囲気とは真逆です。定期的にこの作品を見返し、「何にも縛られないのなら、バイロンベイに住みたいなぁ」と物思いにふける。暖かい時期にしかサーフボードを持ち出さないなんちゃってサーファーのお気に入り映画でした。