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ビル・カニンガム&ニューヨーク

MOVIE 2018.6.4

ビル・カニンガム&ニューヨーク

Bill Cunningham New York|アメリカ映画(2014)
監督:リチャード・プレス
出演:ビル・カニンガム、アナ・ウィンター、カルメン・デロリフィチェ

ステータスを与えた伝説のフォトグラファー

世界のカルチャーで最先端の場所といえばニューヨーク。個性がなければ生きていけないともいわれるほどに、人間性、ファッション性など、さまざまな個性を尖らせた人々が生活しています。そんな個性の強いニューヨーカーたちの多くが「彼に写真を撮られることこそ、ニューヨーカーのステータス」と口をそろえ、ファッションスナップを撮られたいがために着飾り、たくさんのお金をファッションにつぎ込んできました。彼、とは、伝説といわれたフォトグラファー、ビル・カニンガム。彼はハーバード大学を2ヶ月で中退し帽子職人として働きながら、ニューヨークのストリートでファッションスナップを撮り続け、最終的にはニューヨーク・タイムズ紙で人気ファッションコラムと社交コラムを担当することになる名物フォトグラファーです。50年以上もの間、ニューヨークの街中で自分のアンテナに引っかかったファッションを切り撮り続けてきました。キャリア初期には、大女優グレタ・ガルボを街で偶然撮影したものの、「女優とは知らなかった。コートが素敵だったから」と発言するほど、ファッションしか考えずに街中を練り歩いていたそうです。そんな彼の伝説的なストーリーは多く、世界的に有名なファッション誌「VOGE(ヴォーグ)」の編集長、映画「プラダを着た悪魔」のモデルともなったアナ・ウィンターには「私たちは、ビルのために服を着ているの」とまで言わせたほど。80歳を超えても、自転車にまたがりニューヨークの街中を走り、気になるファッションを撮り続けていました。2016年に天国へ旅立ってしまいましたが、このドキュメント映画では彼の約2年間に密着。親しい業界人ですらプライベートを知る者はほとんどいなく謎のベールに包まれたビル・カニンガムの、知られざる一面を映し出す、生涯最後の映像が詰め込まれています。ファッショントレンドを作り上げた偉業の裏側や、仕事に対する“楽しむ気持ち”が垣間見れる、ファッション好きでなくとも十分に見応えがあり、働くことへの気持ちを考えさせられる1本です。

BY SHOTA KONDO

近藤翔太

画質のキレイなBlu-rayDiscよりも、DVD派です。日本人だけど邦画よりも、洋画派です。ちょこちょこDVDレンタルしてますけど、購入派です。エディ・マーフィの吹き替えとか好きだけど、字幕派です。エヴァンゲリヲン新劇場版とか劇場まで観に行くけど、自宅派です。好きな映画のジャンルが偏ってる、30歳男性です。