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T2 トレインスポッティング

MOVIE 2018.10.15

T2 トレインスポッティング

T2 Trainspotting|イギリス映画(2017年)
監督:ダニー・ボイル
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー

あれから20年。やつらが帰ってきた

以前紹介した映画「Trainspotting(トレインスポッティング)」は、最も好きな映画です。ユアン・マクレガーの出世作としても有名であり、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ「Underworld(アンダーワールド)やロックミュージシャン「Iggy Pop(イギー・ポップ)」などの音楽を起用し、当時ではハイセンスな細身のシルエットにコンバースの小汚いスタイルでアンダーグラウンドシーンを一気に盛り上げました。そんな映画の続編が20年の時を経て公開。ファンとしてはかなりテンションが上がりましたね。小説では続編が出版され、続編映画化の噂は何年もありましたがまさか現実になるとは。もちろん内容は1作目からの続き。20年後のストーリーです。舞台は懐かしのスコットランドのエディンバラ、大金を持ち逃げしたマーク・レントン、パブを経営しながら売春、ゆすりを稼業とする相変わらずなシックボーイ、孤独に絶望しているスパッド、刑務所に服役しているベイクビー。20年経って真っ当な大人になれていると思いきや、何も変わらず荒んだ人生を歩む彼らの再会。本来であれば本作のストーリーをきちんと紹介するべきなのですが、正直、1作目を観ていないとあまり楽しめないのが本音。なので感想をずらりと書きますので、是非2本立てでご覧ください。まずは前作が蘇るシーンを盛り込んだダニー・ボイル監督の演出の憎さ。回想シーンだったり再現していたりと、にやにやが止まらない。何て言っても「Trainspotting」ではポスターに起用されたりした世界一汚いトイレのシーンがベイクビーでシンクロ、そして本作のポスターでもトイレが起用。懐かしさが湧き出して止まりませんでしたね。ちなみに今回の音楽もバッチリ。Underworldの「Born Slippy」ならぬ「Born Slowly」が流れる度にテンションが上がれば、クラブで流れるクイーンの「Radio gaga」やRUN DMC「It's Like That」、ブロンディー「Dreamin'」などの懐メロでしっかり心を掴んでくれるのに次世代アーティストも突っ込んでくる。もし「T2」だけでも観てみようと思うのであれば、ストーリーは気にせずに演出と音楽をしっかり楽しんでもらいたいです。