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アヒルちゃんで遊べる。
斬新な銭湯「いいでの湯」

新潟の銭湯特集 #06

SPOT 2018.2.20

古きよき新潟の銭湯をご紹介します。

お風呂のない家なんてほぼ皆無、バストイレ別のアパートも当たり前。そんな時代だからこそ、たまにはちょっと気分を変えて、昔ながらの銭湯に行ってみるのはどうでしょう。ふと空を見上げたとき、あれ?何の煙突だろう、と思うことはありませんか? 実は意外と知られていない、町の銭湯。昔は、風呂桶を片手に、家族で通っていた、そんな銭湯。「神田川」の歌詞にもあるように、一緒にでようねって約束したのに待ちぼうけをくって寒い思いをした記憶も。そこには、いつものバスタイムとは違った時間が流れています。Najilaboでは、「新潟の銭湯」を、一軒ずつ月イチペースでお届けしていきます。

「いいでの湯」の変わり風呂はアヒル風呂
IIDENOYU

新発田市唯一の銭湯「いいでの湯」。家族で営むこちらの銭湯は、息子2人が湯を沸かし、母が番台を切り盛りし、父はどっしりと構え、そして飼い猫たちがいつもどこかをうろちょろしています。明治28年に創業し、現在で4代目。平成24年に改築し、白を基調とした清潔感ある浴場へと生まれ変わりました。また改築と同時に「いいでの湯」の名物湯でもある「アヒル風呂」をスタート。誰もが見たことのある黄色いアヒルの玩具が浴槽を囲むようにところ狭しと整列し、子どもだけでなく、大人までもがアヒルをお風呂に泳がせたり、ガーガー鳴らして遊んでいるんだとか。

改築後の現在は、それ以前同様に、薪炊きしているやわらかいお湯がいいのはもちろん、湿式サウナやコインランドリーも設置され、とっても便利な銭湯になりました。新発田まつりの山車写真を眺めながら入るお湯の温度は42~43度が平均ですが、最大45度とけっこう熱めの設定。月替わりの「変わり湯」は、毎週日曜日。でもそのうち第1,3日曜日は「アヒル風呂」の日となっています(7,8月は毎週実施)。新発田まつりの日は無料開放してるらしいですよ。

アヒルと一緒に待ってます。

番台の大竹章江さん(母)は、「いいでの湯」に嫁いでから番台デビューし、かれこれ50年あまり。いつも寒い時期になると窯場に近づいてくる猫を可愛がっているうちに、だんだん居つく猫が増えていき、今は、ゴンタ、キュウタ、ザジ、チト、ブチの5匹の愛猫とともにこの銭湯を守っています。ちなみに章江さんのいる番台の目の前が休憩所になっていて、ゆっくりお湯につかった人たちの井戸端会議の場所になっているとか。

DETAIL

いいでの湯

いいでのゆ

新発田市

  • 新発田市大栄町1-5-1
  • 0254-22-2455
  • 15:00-23:00

お店の備品

  • ○ドライヤー
  • ○タオル/カミソリ(販売)
  • ○シャンプー
  • ○コインランドリー(洗濯機、乾燥機)
  • ○ドリンク
  • 〇雑誌
  • ○体重計

スーパー銭湯や日帰り温泉などの陰に隠れがちな昔ながらの「銭湯」。夕方に暖簾をくぐって入ると、お風呂から上がったときには真っ暗になっていたりして、その町の景色の変化も含めて楽しめたり。ぽかぽかの身体で、ご近所を散歩しながら家に帰ったり。ぜひ皆さんも、銭湯の楽しさ、再発見してみてください。次回もお楽しみに!

EDITOR IN CHIEF
SHOTA KONDO

近藤翔太

普段はシャワー派です。とかいいつつも、大きな風呂は大好きです。でも、熱いお湯にさっと浸かって終わりの、カラスの行水タイプ。この特集を機に、新潟の銭湯を制覇しようかなって企んでみたりして。銭湯一人旅なんていいかも。

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