なじらぼ!

  1. 蚊と戦う夏、2017

そもそも蚊とは何者だ⁉

蚊は、ハエ目糸角亜目カ科に属する昆虫です。ヒトなどから吸血し、その種類によってはさまざまな病気を媒介する衛生害虫でもあります。蚊は、成虫と幼虫で生活環境が異なります。蚊の幼虫(ボウフラ)は水中。羽化した成虫は水たまりなど、水が溜まっている場所で生活しています(庭の池や水たまり、放置したバケツなどは要注意です!)。普段はミツバチと一緒で花の蜜を吸ったり、樹液などが食べ物ですが、メスの蚊は産卵期になると吸血しはじめます。1回に自分の体重の2倍ぐらい吸血するらしく、いっきにおデブちゃんになります。ちなみに、オスの蚊は吸血しないんです。ところで、なんで蚊に刺されたら痒いのか。それは、吸血するときに皮膚感覚を麻痺させるために唾液(毒素)を注入するからです。この唾液がアレルギー反応を起こして痒くなります。血液型によって刺されやすさもあり、O型の人が最も好まれているそうです。

蚊に刺されないための予防策。

蚊に刺されないようにするためには、家のまわりに蚊を発生させないことが第一。ポイントは、水たまりをなくすこと。池や屋外の水槽だけでなく、自然と水がたまってしまうバケツや植木鉢、古タイヤ、プラスチックの容器などを取り除き、どうしても捨てられない水たまりには、メダカや金魚などを泳がせると、ボウフラを食べてくれます。でもやっぱり、蚊は発生してしまうもの。家への侵入を防ぐために、蚊の嫌いなアロマのスプレーを網戸に吹いたり、家に入るときは服やかばんを軽く払ってみてください。そして家のなかに蚊がいるときは、蚊取り線香や市販の虫除けグッズを使うほか、扇風機を回すのも効果的。屋外に出るときの対策としては、虫除けスプレーやグッズのほか、黒い服を避けたり、肌の露出を減らしましょう。

蚊は、小さいくせにけっこう怖い。

最も強い生物は?」…きっと、ライオンなどの肉食動物や、サメなどの危険性物を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実は、1年間で最も人間を殺している生物は蚊なんです。夏になると毎年刺されて、痒さと戦っていますよね。もちろん痒みが死因ではなく、蚊が運んでくるマラリアなどの病原体が原因なんです。デング熱なども有名ですが、マラリアだけで感染者は年間約3億人もいるとか。小さいからといって、甘くみてはいけません

敵のタイプを知っておこう。

ヒトスジシマカ

生息地
東北中部以南:民家、藪、公園など
刺すとき
特徴
飛距離15~50mで、人が近くにいるとすぐ刺す攻撃タイプ。野外での接近に注意。

アカイエカ

生息地
北海道~九州:住宅街に多い
刺すとき
特徴
室内に侵入するのが得意。どこからともなく侵入し、寝ているすきに刺してくる、やらしいヤツ

チカエイカ

生息地
東京都に多い:ビルの地下、建物内
刺すとき
いつでも
特徴
1年中、都会のビル街をウロウロさまよっている蚊。でもあまり吸血しないから安心。

Protect against mosquito bites!

今夏のトレンドアイテム!

蚊取線香の懐かしいニオイとは、さようなら。インテリアとしてもGOODで、アロマ香る虫よけグッズをご紹介。今年の夏は、オシャレに!アロマに!虫よけしよう。

1. アロマ蚊とり線香

¥250

2. ポータブルアウトドア
 エアフレッシュナー

¥480

3. 蚊取線香クリップスタンド

¥580

4. アロマバンド

¥150

5. アロマルームジェル

¥650

虫刺されの患者を数多く診察している〈しむら皮膚科クリニック〉の志村英樹先生に、蚊やハチに刺されたときの対処法を聞いてきました。ちなみに、刺されると痒くなる蚊やブヨ、痛くなるハチともに、原因は、注入された毒素にあるため、どちらも対処法はほぼ同じ。

かゆいときは、掻いてもOK?

いいえ。まず、患部を掻かないようにしましょう。〈イッチ・スクラッチサイクル〉といって、「かゆいので掻く→ 掻いた部分が傷つく→ 傷ついて炎症を起こし悪化 → さらにかゆみが増す」を繰り返す悪循環になるので、掻かないほうがよいでしょう。また、お子さんの場合は、掻き壊すことによって、とびひ(伝染性膿痂疹)を引き起こし、全身に広がる危険性もありますので、注意が必要です。

爪で×をつけるとかゆくない、は本当?

爪を押し当てる痛みによってかゆみが緩和されるので、掻かずに済むぶん、有効かもしれません。掻き壊すよりはいいでしょう。

蚊に刺されたら、どうすればいい?

アレルギー反応で患部が炎症を起こして腫れますので、冷やして腫れを引かせるといいでしょう。

虫刺されのいい薬はありますか?

医院に来られないときは、ステロイド剤を塗って炎症を抑えると良いでしょう。市販されている薬では〈フルコートf〉などおすすめです。よく副作用の心配をされている方もいますが、虫刺されの治療程度で少量使用する分には、全く問題ないです。

蚊じゃなくハチに刺された場合は?

毒を吸い出すことが大切です。最近ではポイズンリムーバーという、毒素を吸い出す道具も市販されています。ただ、普段持ち歩く道具でもないような気がしますので、最悪、口で吸い出す方法もありますね。よく、針が抜けて患部に残ると言われますが、そうなるのはミツバチが主で、アシナガバチ、スズメバチは針が抜けることはありません。今まで当院には、ミツバチに刺されて診療に来た人はいませんので、人を刺すのは、アシナガバチやスズメバチがほとんどなのではないでしょうか?

ハチに刺されたらおしっこをかける、は本当?

出したばかりのおしっこにアンモニア成分は含まれてません。そもそも、アンモニアがハチ刺されに効くわけでもないので、意味が無いと思います。

しむら皮膚科クリニック

新潟市中央区米山5-9-11 | 025-248-2000

院長 志村英樹

昭和48年1月生まれ。
新潟大学医学部卒。平成17年より柏崎総合医療センター皮膚科の医長を務め、平成21年にしむら皮膚科クリニックを開院。一般皮膚科から形成外科的治療や美容外来まで幅広くこなす。