新潟の湧水セレクション
暑い夏こそ、おいしい水を味わいたい! そんな思いから、県内の有名な湧水に行って試飲してみました! 理想的な水質と豊かな水量を誇る新潟の名水。 地域の生活用水や、日本酒の仕込みなど、愛用されている湧水。 そんなおいしい水をご紹介します。
暑い夏こそ、おいしい水を味わいたい! そんな思いから、県内の有名な湧水に行って試飲してみました! 理想的な水質と豊かな水量を誇る新潟の名水。 地域の生活用水や、日本酒の仕込みなど、愛用されている湧水。 そんなおいしい水をご紹介します。
こんぴらしみず|阿賀町
町の細い路地にひっそりあり、水面に太陽の光を反射させ、きらきらと清涼感を感じさせる光景だ。かつては、港に着いた船の荷降ろしをする運送業者が喉を潤し、酒造りにまで使われていたらしい。水槽の底面は緩やかにカーブしていて、地域の人々から長年愛され、使用され続けてきたことが窺える。現在は、地域のボランティアが清掃をしているため、とても清潔感のある清水となっていて、利用しやすい。傍に建つ水神の祠にも新しい水が供えられ、大切にされていることがわかる。飲んでみるとまろやかで、とてもおいしい水だった。
行き方 Googleマップ
磐越自動車道〈津川IC〉よりR49経由、麒麟橋を渡って左折し約1分で右側に標識がある。
場所:阿賀町津川9区地内
かなばちしみず|阿賀町
住宅地に溶け込むように存在する清水。 3槽からなる水槽は、古くから住民の作法によって使われ、湧水部の第1水槽が飲用、第2水槽は食器洗い、第3水槽は野菜の泥落としにと分けられている。 平成4年度に旧津川町が湧水地と周辺用地を買収、ポケットパークとして整備活用している。 また、地域住民により保全活動が続けられてきたため、大変きれいで使いやすい。 甘みのあるおいしい水だった。
行き方 Googleマップ
磐越自動車道(津川IC)よりR49経由、麒麟橋を渡って左折し約1分で右側に標識がある。
場所:阿賀町津川9区地内
きちじょうしみず|村上市
集落の住宅地に溶け込むようにある清水。車で行く場合は、隣りのお寺の境内に駐車させてもらおう。地元でしか手に入らない地酒〈日本国〉にも使われており、〈新潟県の輝く名水〉、〈平成の名水百選〉にも認定されている。あちこちに吉祥清水の看板が建てられ、清水周辺もしっかりと整備されており、地域の人々から大切にされていることがわかる。飲んでみると冷たく、とても飲みやすい水だった。
行き方 Googleマップ
日本海東北自動車道「朝日まほろばIC」より車で27分
(国道7号線経由、バス停「大毎宮前」右折、大毎集落センターわき)
場所:村上市大毎191
たつのくちしみず|三条市
畑などの多い坂の途中にある。周りを木々に囲まれ、ひっそりとした静かな水場。その昔、竜がこの水を飲むところを見た人が、水を重病人に飲ませると、たちまち回復したという伝説がある。江戸時代には旅人が休息する場所だったらしい。大正時代には市で売られていたこともあるという。石地蔵が見守る中、こんこんと湧く清水は地元の方々によって整備され、きれいに清掃されているらしく、とてもきれい。水は冷たく口当たりがよかった。
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北陸自動車道〈三条燕IC〉から車で約20分。国道289号線を下田方面に向かい、〈中小企業大学校入口〉交差点を左折し県道大面保内線に入り、約1㎞先高架橋通過後に右折。
場所:三条市上野原504
とどのもり|長岡市
〈杜々の森〉と呼ばれるだけあって、緑豊かな自然に囲まれ、周辺にはキャンプ場やレストハウスなどのレジャー施設もある。四季を通じて涸れることなく湧き続け、夏でも1日約2000t湧き出しているとか。昭和60年に環境庁〈全国名水百選〉に選ばれ、現在でもポリタンクを携帯して水汲みに来る人が後を絶たない。飲んでみると、とても冷たく澄んだ水で、人気があるのも頷けた。
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関越自動車道〈長岡IC〉よりR8〜R351経由、西中野俣へ約50分
場所:西中野俣3996
ちびたがわゆうすい|上越市
山道の途中に駐車できるスペースがあり、道路のすぐ傍に水汲み場が設けられているため、気軽に水汲みをすることができる。そのせいか、ポリタンクを使って大量に水汲みをしている人の姿も見受けられた。日本酒の仕込みにも使われているそう。 水汲み場の坂を登って行くと不動明王霊地があり、不動明王初めたくさんの石仏が並んでいて厳かな雰囲気だった。 水を飲んでみると、口当たりの柔らかな味わいだった。
行き方 Googleマップ
北陸自動車道〈柏崎IC〉から車で約20分。国道353号線を十日町方面に向かい、〈野田〉交差点を右折。〈くろいわガーデン〉看板を左折し、山道の途中で左手に〈吟田川不動明王霊地〉の石碑が見えてくる。
場所:上越市柿崎区旭平地内
おおでぐちせんすい|上越市
尾神岳の中腹に枠泉水。その昔、ある村に訪れた木喰臥行者が、水を恵んでもらおうと頼んで邪険に断られ、祈祷によりその村の出水を現在の場所に移したという言い伝えがある。 水量は豊富で、夏でも涸れることなく湧き出している。 泉水の傍には石碑や不動明王像が建ち、毎年7月25日には祭事が営まれる。 水温平均が摂氏8度前後で農業用水や飲料水に利用されてきたという。飲んでみると口当たりの柔らかな水だった。
行き方 Googleマップ
北陸自動車道〈柏崎IC〉から車で約20分。国道353号線を十日町方面に向かい、〈野田〉交差点を右折。〈くろいわガーデン〉看板を左折し、山道の途中で〈大出口キャンプ場〉看板を左折すると左に見えてくる。
場所:上越市柿崎区東横山地内
げんせんのもり|新発田市
月岡温泉街の中にある〈源泉の杜〉。ここには硫黄泉の飲泉処があり、〈自称日本一まずい温泉〉を飲むことができる。蛇口からゴボッゴボッと流れ出る温泉を、用意されている小さめのカップで汲み取っていただく。本当にまずいのだろうか?顔に近づけると石油と硫黄の混じった匂いがする。口に含むとしょっぱさと、刺激的な苦味を感じる。人によって好みもあると思うが、美味しいものではないと思った。ただ、健康にはいいようなので、興味のある方はぜひチャレンジしてみては?
行き方 Googleマップ
JR白新線豊栄駅から新潟交通観光バス月岡温泉方面行きで25分、月岡旧湯下車すぐ(豊栄駅からシャトルバスあり)
場所:新発田市月岡温泉378