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第九回 選手村について

オリンピックには村がある?

2020年に開催される東京オリンピックにまつわるニュースが最近増えてきましたね。その多くは陸上競技などの会場となる「新国立競技場(オリンピックスタジアム)」や、水泳が行われる施設「オリンピックアクアティスセンター」など新設される会場の工事の進捗状況。このぐらい進んでいます。このぐらい遅れています。などなど。競技会場がなければ競技はできないわけですから、誰もが気になるところ。特に新国立競技場はプランが一度白紙に戻ったいきさつなんかもあり、興味を引きますよね。ところで、オリンピックにはもうひとつ気になる工事があることをご存知ですか?それは「選手村」。選手村とは、オリンピック開催期間中に選手たちが、安全に寝泊まりできる、生活の拠点となる場所のことです。

東京オリンピックの選手村はヘリテッジゾーンと東京ベイゾーンが交わるウォーターフロントである晴海ふ頭に位置します。銀座に近接し、エンターテイメント施設などが立ち並ぶお台場へのアクセスも良好。そして気になる各会場へのアクセスは、85%の会場が8㎞圏内。この距離であれば車で15分程度の移動で済むので、立地はすこぶるよいと言えるでしょう。いくら静かな森の中に近代的なデザインの宿泊施設を建て最新のサービスを整えたとしても、会場まで1時間も2時間も移動にかかるようであれば、出場選手にとっては大きなストレスになってしまいますからね。

選手村とおもてなしのお話

選手村の施設には、オリンピック出場選手、オリンピック委員会の人たちなど、世界各国の人々が宿泊します。最近では、ただ寝泊まりするだけでなく、カラオケやインターネットカフェといった娯楽施設も併設され、サービスが向上。文字通りの、ちょっとした村となっています。開催期間中には約1万人もの人数が利用し、メディア各社も合わせると選手村の人口は、田舎の村のそれをはるかに超えてきます。

宿泊しているからには当然、食事をとりますよね。その食事は選手村のコックがすべて調理しています。50年前に開催された東京オリンピックではコックの人数は400人、ロンドンオリンピックでは800人だったとか。ところで、東京にオリンピックを引き寄せた「お・も・て・な・し」のキーワード。海外から日本にやってくる人たちは、日本の食も楽しみにしているに違いありません。しかし、日本を代表する料理人の三國清三さん(全日本食学会副団長)は、「今の日本では料理がちゃんとできる人は、招集したら100人もいません。料理人を育てるには10年かかります」と語っています。飲食チェーン店が増え、料理はマニュアル通りになり、仕込まれた食材がセントラルキッチンから届いてあとは温めるだけ。そんな簡易化された調理システムの普及で、古くから引き継がれてきた和食の文化はだんだん細々としたものになっているそうです。せっかく、「おもてなし」という日本らしい言葉を使い、東京でオリンピックを開催することが決定したのであれば、インフラだけに目を向けずに、日本人らしいおもてなしの心で海外からの選手、関係者、観光客を迎えられるように期待したいです。マニュアル化された現代日本食だけじゃなく、板前さんがしっかり作った和食を食べてもらいたいですね。

  • 今回のまとめ
  • ・東京五輪の選手村は晴海ふ頭。ほとんどの競技会場に近い好立地。
  • ・選手村の利用者は約1万人。大勢のコックさんが必要です。

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